連載1 沖縄の伝統行事 与那原大綱引き
第1回 与那原大綱引き 2012.8.19
これまで自分と直接関わりのあるものしか撮って来なかったが、400年の伝統があるという大綱引きに、今回はじめて出かけてみた。
今年は海水温が低い時期もあったようだが、この日の日差しはかなり強く、美白をめざす僕としては、日なたにいるとつらい。
しかしそんな中、参加している面々は激しく体をゆすって盛り上げる。道ジュネーの開始だ。
しばらくすると、大綱に乗って「支度」の方々がやってきた。この暑さのなか厚着をし、ほとんど動かずに役割を果たしている。
沿道のおばあたちも大喜び。
伝統行事で会う男たちは、みなかっこいい。
ここの旗頭はデザインが華やかで楽しいが、重さはかなりのもの。男たちは交代で担ぎ、上下にゆすって見せ場をつくる。飛び入りしたい欲求を抑えるのが大変!
海好きとしては、ホラ貝が現役で活躍しているのがうれしい。周囲の喧騒に負けず、よく響いていた。
道ジュネーを終えて綱引き会場の青年広場に入る。けして広くはないグラウンドをびっしりと人が埋め尽くしている。この綱引きは現在は誰もが参加できる。2本の綱がかみ合い、カヌチ棒を差し入れると、引き合いが始まる。
地元組、観光客、移住組、老若男女入り乱れての引き合い。綱が大きいのですぐには動かないが、動き出すと止まらない。
伝統行事としての見所は、女衆の踊りにもあるだろう。女性が元気な街には未来がある。すてきなお母さんの笑顔。
綱引きが終わり、あとはエイサー、花火大会などへと続く。裏方・実行委員会の方々の片づけが始まる。
見応えのあった一日。お世話になりました。
いつまでもこの祭りが続くことを願って会場を後にする。
今回は大阪の大正区でも引かれるため、綱は海を渡るという。大正区の区長さんが、実行委員会のみなさんとともに道ジュネーされていた。伝統文化をもとに、平和や生きることの喜びが今の世に広がればうれしいと思う。
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